『コスミック團十郎洋庖丁』


サビにくくて、切れ味の長持ちする包丁はありませんか。
包丁屋に勤めていていちばん多く承るお問い合わせです。
戦前後から現在に至るまで、皆が求めているものは変わらないのですね。

残念ながら「絶対サビない、研がなくてもいい包丁」はまだ存在していないのですが、「サビにくくて、研ぎも少なくて済む包丁」の、木屋における現状の答えは、このコスミック團十郎シリーズです。

どのような人に向いているか


忙しい人
ずぼらな人
包丁のことで悩みたくない人

サビにくくて、長切れするため、お手入れが少なくて済むので一言で言うと「ラクな包丁」です。
手がかかりませんから、上記のような方にたいへんおすすめです。

さて、どのくらい切れ味が長持ちするのか?
まず前提として、包丁は使えば使っただけ切れなくなります。
包丁の切れ味の持ちを左右する要因はいろいろありますが、必ず言えるのは、使い続けたら、いつか切れ味が落ちたと感じる時が来、砥石で研がざるを得ない時が来ることです。

買ったばかり、研いだばかり、の状況から、実際に研ぐまで下記のような変遷があると思います。 【最初と違う(→切れ味落ちたな→まだ切れる→もう切れない)→研がなければ】

研がなければ、の判断をどの段階で下すかは、

使用者によりもの凄~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~く差があります。

特に「まだ切れる」の感覚はあまりにも人それぞれです。

どのくらい人それぞれ(家庭で使用を想定)かというと、
同じ包丁でも、ひと月に一度は研ぐという方から、三月に一度、半年に一度、一年に一度>>>超えられない壁>>>七年間研いだことないけどまだ切れます!>研がない。食材を分割できればOKくらい差があります。

ですので
○か月、○年、研がなくても大丈夫です!とか、○か月、○年に一度研いでください!
ということは、言えません。

道具を選び、使うこと、使い心地を感じることは、とても大切な、個人的なものなので、誰かが、こう感じろ!感じるべきだ!と強制することはできません。 .
しかし自分の経験について話すことはできます。
感覚的な、ふわっとした話になってしまうのですが、ご参考になればと思います。

私の実家の感覚は上記の七年間~のあたりでした。当時使われていた包丁は三十年もののステンレス包丁。稀に研がれていたが下手すぎて切れ味が戻ることはなかった…。
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私が木屋へ勤めて初めて、我が家は「切れる包丁」というものを手にしました。

それが、初任給で買った、コスミック團十郎洋包丁です。
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包丁って、ギコギコしなくても、引くだけで(押すだけで)切れるんだ…!!
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その後も私により、サビる鋼やステンレスの包丁が家に持ち込まれましたが、家族は頑なに、コスミック團十郎以外使おうとしません。

長切れして、サビにくい=ラクで気を使わなくて良いという特徴が、尋常でないずぼら家族のニーズにぴったりハマったのですね。
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現在は一応、半年以上、一年たつ前に研ぎをしています。

そこまで切れ味を重視しない方はこのくらいでもわりと快適、の目安になるでしょうか。

あるときステンレスの包丁(木屋製、新品)を3か月ほど研がずに使いました。
最後の方はかなり切れ味に難を感じ、使うに堪えなくなったため(もともともの凄く切れない包丁でもへっちゃらだったのに、人は変わるものです)仕方ないので研がずに放置していた、半年以上は使っていたコスミック團十郎包丁を出してきたところ 「使用3か月のステンレス包丁より良く切れた」ので、改めてその性能に感激したものです。

我が家において一日朝晩、三、四人分、木のまな板上で調理、という条件で使用した場合の研ぐまでの期間(耐え難くなるまでは使う)は、

コスミック團十郎→半年以上 
ステンレス→三か月 
鋼(炭素鋼)→サビるので使わない

という感じです。

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コスミック鋼とは
包丁をはじめ刃物各種の材料に使われている鋼材は、用途に合わせて数種類の金属元素を鉄に添加して作られており、高い硬度や耐摩耗性を要求されるほど、添加元素の比率が高くなります。添加比率が高いほど、高温では溶け合っていた成分が凝固するときに大きな粗い組織(復炭化物)に成長し、細かい均一な組織を得ることは不可能とされてきました。
この不可能の壁を打ち破った新技術が、コスミックスチールの製造に利用される“粉末製鋼法”です。粉末製鋼法により、金属硬度指数HRC(ロックウェル硬度Cスケール)62以上という高硬度と高い靭性を併せもつ優れた鋼材がはじめて実現しました。
ミクロの粒子が広大な宇宙を連想させるので、この粉末鋼から作られた鋼にコスミックスチール“宇宙鋼”と名付けました。
理想と希望の詰まった命名なのです。

團十郎刃物とは
歌舞伎役者「市川團十郎」にちなんで名づけられた、木屋が昭和初期から使用している商標です。包丁に限らず、時代ごと一押しの道具に團十郎の名を冠しています。